土木管理総合試験所

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御嶽山噴火に伴う牧尾ダム貯水池の水質調査業務についてご紹介いたします。

2015年10月16日

平成26年9月27日に発生しました「御嶽山」の噴火による火山噴出物が、下流域に位置する牧尾ダム貯水池の水質に与えた影響に関する調査につきまして、弊社の取り組みをご紹介いたします。


1. 牧尾ダムとは

 管理者

独立行政法人 水資源機構様
(愛知用水総合管理所) 

 所在地

長野県木曽郡木曽町および王滝村
(木曽川支流の王滝川に設置)
御嶽山から約10km下流の位置

 完成時期1961年(昭和36年) 
 役割愛知用水の水源及び発電(関西電力様) 
 愛知用水とは

岐阜県可児市および愛知県の尾張から知多半島に水を供給する用水で、112kmの幹線水路とそれから分岐した支線水路からなります。

  • 農業用水として約15,000ヘクタールに供給
  • 水道用水として約90万人以上に供給
  • 工業用水として約80社の工場に供給 

牧尾ダムの位置牧尾ダム風景

2. 御嶽山の噴火による降灰範囲と牧尾ダム貯水池への影響

御嶽山噴火 降灰範囲牧尾ダムの貯水池では、直接の降灰はありませんでしたが、噴火の翌日には火山噴出物の流入を確認いたしました。
(その後も降雨などによる火山噴出物の流入を確認いたました。)

3. 水資源機構様の対応と弊社の役割

水資源機構様の対応弊社の役割
  • 貯水池水質の把握および監視
  • 水質の保全対策の検討
  • 下流への影響緩和対策の検討
水資源機構様のご対応に必要な貯水池水質データを得るための水質調査・水質分析の実施

4. 水質調査業務の内容と成果

実施内容

牧尾ダムの貯水池では、御嶽山噴火前も月1回の定期水質調査を実施いたしました。
噴火後は定期水質調査に加えまして、週1回下記表の項目の調査を実施しております。

 実施項目
御嶽山噴火前
  • pH (酸性・アルカリ性の度合い)
  • DO (溶存酸素量:水に溶け込んでいる酸素の量)
  • COD(一般的な汚染の指標)
  • 窒素,リン (プランクトンの繁殖への影響)

など、主に生活環境や富栄養化に関する項目について実施いたしました。

御嶽山噴火後

  • 鉛、ヒ素などの重金属類(火山噴出物による影響懸念項目)
  • 深度方向の水質変化(貯水池への火山噴出物の影響とその挙動の把握)

採水状況

採水状況

水質測定

水質測定状況

水質分析

分析状況

成果

弊社にて水質測定を適時・適切に、そして水質分析を迅速に行なうことにより、水資源機構様が行なう牧尾ダムの運用や対策検討に貢献いたしました。

弊社の取り組みに対する評価

表彰式
表彰式のようす

水質調査業務の実施にあたり、

  • 水資源機構様との連携
  • 適時・適切な対応
  • 迅速性

が評価され、平成27年7月13日 「愛知用水総合管理所長表彰」(優良業務表彰・優良技術者表彰)を頂きました。

表彰状(優良業務表彰)

表彰状(優秀技術者表)

関連記事 >> 「愛知用水総合管理所長表彰で、工事部門と調査・設計業務部門が表彰されました。」(2015年7月14日付)