御嶽山噴火に伴う牧尾ダム貯水池の水質調査業務についてご紹介いたします。
平成26年9月27日に発生しました「御嶽山」の噴火による火山噴出物が、下流域に位置する牧尾ダム貯水池の水質に与えた影響に関する調査につきまして、弊社の取り組みをご紹介いたします。
1. 牧尾ダムとは
管理者 | 独立行政法人 水資源機構様 |
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所在地 | 長野県木曽郡木曽町および王滝村 |
完成時期 | 1961年(昭和36年) |
役割 | 愛知用水の水源及び発電(関西電力様) |
愛知用水とは | 岐阜県可児市および愛知県の尾張から知多半島に水を供給する用水で、112kmの幹線水路とそれから分岐した支線水路からなります。
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2. 御嶽山の噴火による降灰範囲と牧尾ダム貯水池への影響
牧尾ダムの貯水池では、直接の降灰はありませんでしたが、噴火の翌日には火山噴出物の流入を確認いたしました。
(その後も降雨などによる火山噴出物の流入を確認いたました。)
3. 水資源機構様の対応と弊社の役割
水資源機構様の対応 | 弊社の役割 |
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| 水資源機構様のご対応に必要な貯水池水質データを得るための水質調査・水質分析の実施 |
4. 水質調査業務の内容と成果
実施内容
牧尾ダムの貯水池では、御嶽山噴火前も月1回の定期水質調査を実施いたしました。
噴火後は定期水質調査に加えまして、週1回下記表の項目の調査を実施しております。
実施項目 | |
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御嶽山噴火前 |
など、主に生活環境や富栄養化に関する項目について実施いたしました。 |
御嶽山噴火後 |
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採水状況 | 水質測定状況 | 分析状況 |
成果
弊社にて水質測定を適時・適切に、そして水質分析を迅速に行なうことにより、水資源機構様が行なう牧尾ダムの運用や対策検討に貢献いたしました。
弊社の取り組みに対する評価

水質調査業務の実施にあたり、
- 水資源機構様との連携
- 適時・適切な対応
- 迅速性
が評価され、平成27年7月13日 「愛知用水総合管理所長表彰」(優良業務表彰・優良技術者表彰)を頂きました。
関連記事 >> 「愛知用水総合管理所長表彰で、工事部門と調査・設計業務部門が表彰されました。」(2015年7月14日付)