促進膨張試験(カナダ法・アルカリ溶液浸漬法)

コンクリート構造物から採取したコアを促進養生し、そのコンクリートがアルカリシリカ反応(ASR)で膨張する可能性を判定する試験です。当社では温度40℃、湿度95%以上の湿気槽で行うJCI-DD2法と温度80℃、1NのNaOH水溶液中で行うカナダ法を実施しております。

アルカリ溶液浸漬法

カナダ法は骨材試験(モルタルバー法・JIS A 1146など)の試験方法や判定基準に準拠していますが、平成26年7月に公益社団法人 日本コンクリート工学会から、カナダ法の試験内容をより明確にした測定方法(案)が示され、「アルカリ溶液浸漬法」と定義されました。

アルカリ溶液浸漬法の概要

促進膨張試験

  • コアは、原則として直径50mm、長さ約130mmとする。
  • コアは、採取後表面を水洗し、乾燥しないようラップフィルムにより覆う。
  • コアは、20℃での基長を測定後、できるだけ速やかにポリエチレンシートで覆い、80±2℃の恒温室にて2時間保存する。
  • 基長を測定後、1±0.01mol/lの水酸化ナトリウム溶液に浸漬する。
  • 水酸化ナトリウム溶液の体積は浸漬するコア試料の体積の4.5倍とする。
  • 膨張率は水酸化ナトリウム溶液浸漬後1、3、7日、それ以降は1週間の間隔で4週間まで測定する。
  • 測定作業は溶液からコアを取り出してから15±5秒以内に行う。
  • 膨張率の算定には、80±2℃の恒温室で2時間保存した後の値を基長とする。

カナダ法との違い

カナダ法アルカリ溶液浸漬法
コアの径・長さ直径 50mm
長さ 150mm以上
直径 50mm
長さ 約130mm
基長測定温度80℃の温水中で24時間保存後に測定コアをポリエチレンシートで覆い、温度80℃の恒温室で2時間保存後に測定
養生条件温度80℃の1N-NaOH水溶液温度80℃の1±0.01mol/lのNaOH水溶液(体積は浸漬するコア試料の体積の4.5倍)
判定基準浸漬開始後2週間の膨張率浸漬開始後4週間の膨張率

当社ではカナダ法およびアルカリ溶液浸漬法どちらも対応可能となっております。

【参考文献】
ASR診断の現状とあるべき姿研究委員会報告書 公社)日本コンクリート工学会、2014.7

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