「鉄筋コンクリート体の鉄筋深さ位置推定方法」特許取得

この度、以下の特許を取得したことをお知らせします。

発明の名称:鉄筋コンクリート体の鉄筋深さ位置推定方法

特許番号第7478178号
特許登録日令和6年4月23日
特許権者井口  達也 (株式会社土木管理総合試験所)

従来では手作業で鉄筋位置を推定していましたが、現在では車載型レーダーの登場により、大量のデータを一度に取得できるため、鉄筋位置を一本ずつ求めるよりも大まかな深さと鉄筋間隔を求める必要が出てきました。単純に反射強度から鉄筋位置を推定する方法もありますが、ノイズやリンギングの影響を受けやすく、適切な推定は困難でした。

この手法では、簡便に鉄筋位置・間隔を推定することができ、詳細検討を行う際の着目範囲を大幅に制限することが可能です。これにより、床版位置推定や床版劣化状況解析といった検討の精度向上が期待できます。

今後も、鉄筋コンクリート構造物の安全性向上と効率的な検査技術の開発に向けて、さらなる研究・開発を進めてまいります。