砂防ソイルセメント(INSEM工法)「土砂の利用可否判定方法」特許取得

この度、以下の特許を取得したことをお知らせします。

発明の名称:土砂の利用可否判定方法

特許番号第6963963号
特許登録日令和3年10月20日
特許権者嶋 丈示 (株式会社土木管理総合試験)
砂防ソイルセメント

近年、台風被害による土石流災害が頻繁に発生し、日本国としても減災・防災の意識が高まっております。そのような土石流災害で発生した土砂は運搬処分され、残土処理のために盛土されたエリアが新たな土石流発生源になる可能性もあり、この残土の処分は非常に重要な減災ファクターになると考えます。

ここ数年、脱炭素をはじめとしたゼロエミッションを目的とし、砂防ソイルセメント(INSEM工法)が開発され、この残土を砂防ダムへ転嫁させる工法が活発に活用されてきております。その際に課題となるのが、残土が所定の強度まで硬化するか否かを迅速に判定する方法が、未だ開発されていない点にあり、本発明は従来の硬化判定方法とは異なり、土砂中の微生物量を測定することによって硬化可否を迅速に判定することを可能とした手法の一つとなります。

脱炭素社会ならびに減災社会の実現に向けて更なる研究・開発を行って参りたいと思います。