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第40期　組織力の最大化へ

世界中に大きな混乱をもたらしたパンデミックが収束し、社会経済活動は再び活発に歩み始めました。当社を取り巻く事業環境・市場規模は引き続き拡大傾向にありますが、不確実で複雑なこの時代を乗り越えるためには、私たち自身が変化し、新たな領域、新たな取り組みへと挑み続ける必要があります。一方で、生活基盤を形成する保全・整備事業にいつの時代も寄り添い、「人々の生活環境が豊かになることを使命とする」ことはこれからも変わりません。それは、激甚化する自然災害、老朽化する社会資本、環境保全、といった様々な社会課題に対して絶え間なく貢献していくことです。

これらを踏まえて、2024年を初年度とする新中期経営計画（3か年）を策定しております。中長期経営計画の中の「深化・確立フェーズ」として、まずコア事業の価値向上を目指して当社の基礎体力（高収益構造化を実現する体制）を再構築する期間として位置付けております。

今期の事業活動におきましては、基幹業務（土質・地質調査試験、非破壊調査試験、環境調査試験）の継続的な伸長とFC（フランチャイズ）展開による戦略的なシェア拡大を狙うことで、当社のワンストップサービスが充実し、かつ今後の世情に合わせた需要の取り込みができると考えております。

また、第3期戦略的イノベーション創造プログラム（内閣府主導）の“スマートインフラマネジメントシステムの構築”に協力機関としての参画が決定し、研究成果の社会実装をゴールとしてプロジェクトを進めております。大型案件としては北海道整備新幹線案件への対応を進めると共に、建設コンサルタント業界でも導入が進むICT（情報通信技術）、DX（Digital Transformation）、BIM／CIM等に取組み、AI、工程の自動化、解析アルゴリズム等の開発を進め、最新技術の導入に注力し、膨大な試験対象に対応すべく高速調査+高速解析の研究を行っております。

最後になりましたが、おかげさまで第40期を迎えることができました。これもひとえに皆様方の厚いご支援の賜物と心より感謝を申し上げます。これからも“社会に必要とされるいつの時代にもなくてはならない企業”を目指し努力してまいります。
今後とも一層のご支援、ご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。

代表取締役社長　下平　雄二